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2006年12月27日 (水)

おもしろ印講座 2回目

■2 何が必要でしょう?
さあ、準備です
1 心の準備
 何を作るのかを決める。これが一番大切だと思います。
いわゆる、テーマや目標をはっきりと持つということです。
意図を持つ、意志をはっきりすることなのです。

 では、具体的にはどういうこたかといえば、
まず、どんな用途なのか、何に使うものか、を決めて下さい。
 例えば ・蔵書印 ・書票 ・ハンコ ・年賀状 ・カード ・住所印 ・名刺 ・マーク ・雅印
もしかすると、用途なんてないかも知れません。それはそれで結構です。
用途が無いというのも一つの選択肢です。
こんなものを作りたい、という気持ちが大切なのです。

Exlibris 書票だったらこうなります。


 
次は、デザインです。
・ 絵 ・文字 ・マーク ・数字 ・模様など、それらが複合することもあるでしょう。
そして、具体的に 例えば、・イノシシ ・ペンギン ・魚 ・雪の結晶  ・アルファベット 
などと決めて下さい。

こればかりは他人に任せないで、是非、意志を持って自分で決めてほしいのです。
これが、創作の原動力だと僕は思っています。時間を充分にかけて下さい。ここで手を抜いてはなりません。自分で面白いと思ったものを自分で作る。これが重要。これが醍醐味なのです。
そして、その時間こそが楽しいのです。
僕は始終、次は何を…。と思って行動していますから、通勤電車も出張も全く苦にはなりません。
むしろ、一人の充実した時間が過ごせます。思い付いたら、忘れないうちに、すぐにメモをして下さい。これが肝心です。出来たら、言葉よりも絵で、イメージで結構です。
ここまで来たら、しめたもの、もう半分は出来上がっているようなものです。僕の場合、その時点で出来上がり予想図が頭の中に見えてきます。
それでも、出てこない人、の為には、よく参考とか例とかがあります。
一応、実際に例を挙げて写真でお見せするつもりですから、とりあえず、同じものでやってみてもかまいません。

2 ものの準備
 心の準備とともにこちらの準備もしなければなりません。
どっちが先でもかまわないですし、同時にしてもいいですね。
家の中にあるものでも、出来ないことはないと思いますが、
ちょうど良い材料と道具を求めて、まず、街に買い物に出かけましょう。
下の必ずいるもの、ないと不便なもの、を参考にして、買い物リストを作るのを忘れずに。
どこに買いに行くかというと、書道の道具を売っている店です。
この前、100円ショップで印材を見つけましたが、やはり、専門店がお勧めです。
わからないことは、素直に尋ねれば、ちゃんと教えてくれますから。
初めての方は、これから、お世話になるのですからお店を選んでください。
忘れてました。ネットショッピングという手もありますねー。
商品の説明は詳しくしてあると思いますので、事前に調べるとわかりやすいでしょう。

とにかく、最低限必要なものがあれば、すぐに作れます。
興味、関心が大きくなって、もうちょっと、と思えば、
少しずつ他のものを揃えていけばいいのです。
何が必要なのかも、工夫次第です。自分で作っても面白い。それが、おもしろ印流です。
まずは、必ずいるもの、ないと不便なもの、あると便利なもの、を書き出します。

①必ずいるもの
・印材…石 消しゴム 木 小枝 竹 発泡スチロール 粘土 など 何でもかまいませんが、刻しやすさと丈夫で長持ち、ということから、この講座では主に石印材を使います。

・印刀…石には印刀 消しゴムにはカッター 木には彫刻刀(凹凸をつける道具)
ですが、石ですから印刀です。

・印箋…押印する紙 半紙 印箋として市販しているものもある 紙であればいい

・ 印泥…書道では印泥 油絵の具、スタンプ台、朱肉でも可

・ サンドペーパー…印面(刻す面)を平らにするため 


Photo_41
クリックすると大きくなります
(下に自作印箋、上に右から、印刀、印泥、耐水ペーパー)
つまり、石印材、印刀、印泥、紙、サンドペーパー、これだけあれば、とにかくできますが、
それだけでは、うまくいきません。次のものも準備して下さい。


②ないと不便なもの
 ・筆記用具…鉛筆 油性ペン 筆(墨で書く)筆ペン 赤鉛筆
 ・薄手の紙…半紙 トレーシングペーパーなど透けて見える紙 ビニール
 ・紙ヤスリ(耐水ペーパー)…60番〜320番(荒削り用) 
               500〜1000番(仕上げ用)
 ・新聞紙 数枚


Photo_42
(下から、新聞紙、薄手の半紙、その上に、筆記用具、薄手の半紙、硯と墨)

③あると便利なもの
 ・バレン…竹皮で自作
 ・鏡 ・歯ブラシ ・カーボン紙 ・黄色のマジックインキ(マジック転写法の場合)
 ・印矩  ・印床 ・印褥 ・硯 ・小筆 ・朱墨 ・字典 
 ・教科書、図鑑など


Photo_43
(左上に、印床  その下、左から歯ブラシ、朱用硯と朱墨、自作バレン、カーボン紙、字書、図鑑)
(印矩と印褥は、僕は使わないもので、手元にありません。詳しく、のところでわかるようにしておきます)


3 場所の準備
 どこで作業するかです。実はこれが一番難しいのかもしれません。
小さな世界ですから、そんなに広いスペースはいらないのです。木の枝や消しゴムなら削りくずの始末のことを考えて新聞紙の上であれば、どこでもできます。
しかし、印材が石ならば刻した時に石の粉が飛び散ります。これを吸い込んでしまうと当然ながら、体に悪いですね。
だから、いかに粉を空中に飛ばないようにするか、そして、どこで刻すかが問題となってくるのです。皆さんが、専用の工房をもっているといいのですが、普通はないでしょう。
僕は、家でする場合、いろいろ試した結果、外に作業場を設置。といっても机を一つ作っただけですが。後始末が簡単でいつでも始められます。
しかし、雨の日はできません。日没で終わりです。冬は寒いので無理ですね。
普通は、やはり室内で、丁度よい所を見つけるほかありません。ゴミ箱の上とか、洗面所とか、すぐに洗い流せるところが便利です。でも雰囲気が…。という人は、書斎とかになるのでしょう。風通しのいい方がいいのですが、風があってはいけません。粉が飛びます。作業の後で空気が入れ換えられるということです。
それから、小さなものに細かな作業になります。手元を照らす灯りと安定した机がほしいです。そして、新聞紙を広げてその上で作業して下さい。くれぐれも、ふーっと息を吹きかけて粉を飛ばさないように。そんなことは自殺行為です。そこまで感じなくても口の中がざらざらになりますよ。

以上の三点を準備しましょう。
今日はここまでです。準備という段階も、とても楽しいものです。頭の中でいろいろと思い描いてみて下さい。特に心の準備が大切です。新しいことを始めるということは、脳細胞を活性化させます。ものを作るということは脳のいろいろな部分を使います。凄いことだと思いませんか?

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コメント

おもしろ印講座、楽しく拝読しました。心の準備、とてもいい言葉だと思います。創作はそれが命だと最近実感していますので、心に響きました。

投稿: はな | 2006年12月31日 (日) 22時57分

流石に、はなさん。
僕の気持ちをよく理解してくれてます。
「その気」がなければ、前には進めませんね。

そう言われれば、「心の準備」というのは、なかなかいいです。まったく自然に使ってしまいましたが、あまり、聞いたことのない言葉ですね。

投稿: kobottomo | 2007年1月 3日 (水) 23時40分

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