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2007年1月31日 (水)

おもしろ印No.138 フタホシテントウムシ

Photo_81 背中の星が二つなので、フタホシテントウムシ。

星の色は赤、そうするとバックが白になっていますが、本当は黒。

さて、どうするか。

実は、ちゃんと考えて作っていますよ。

どんな風になるか。

何れお見せします。

1.1×1.1センチ

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2007年1月30日 (火)

おもしろ印No.137 山のしづけさは

Photo_80 山頭火の句のシリーズ。

山のしづけさは白い花

白い花はなんだろう?

いろいろ考えたけれど、やはり椿かな。

山口県の小郡に、山頭火の住んでいた其中庵を再現している。

その庭に、白にほんのりピンクの入った花の侘び助がある。

(侘び助というのは、椿の一種)

今年も咲いているだろうか。

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2007年1月29日 (月)

おもしろ印No.136 ハンミョウ2

Photo_69 ハンミョウは二度目の登場です。

メジャーな虫ではないので、

ご存じでないかもしれませんが、

タマムシとはまたちょっと違った輝きを持つ美しい虫です。

これを赤白の二色で表すのは難しいですね。

また、工夫します。

2.5×2.5センチ

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2007年1月28日 (日)

おもしろ印No.135 山頭火句  ごろりねころべば

Photo_68


山頭火のシリーズ。
句は
ごろりねころべば青空


結局考えてもどうすることも出来ない時があります。
下手に考えるより、ふとひらめいたアイディアがいい時もあります。

昔から、よく寝転んで空を見るのが好きでした。
でも、最近、寝転んで空を見たかな?

やってみよう、と思う今日この頃です。

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2007年1月27日 (土)

おもしろ印No.134 山頭火句  まっすぐな道で

Photo_67


山頭火のシリーズ。
字と絵の組み合わせです。
句は    
まっすぐな道でさびしい


誰も歩いていない
しかも、まっすぐな道。
一人で歩んでいくよりほかにないのです。
それは風に向かっていく道。
上り坂の道。
一歩一歩踏みしめていくほかないのです。

でも、時々誰かが背中を押してくれたり、
草花が可憐な花を見せてくれたり、
トンボが一緒に行ってくれたりもするのです。

2×2センチ

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2007年1月26日 (金)

おもしろ印No.133 ミニダックス

Photo_79 ミニダックスフンドのかえでちゃんです。

おもしろ印を作り始めてから、初めての

おもしろ印の依頼で、作りました。

プラスティックの印鑑で、いろいろ勉強になりました。

1センチ○

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2007年1月25日 (木)

おもしろ印No.132 オキナエビスガイ

Photo_66 オキナエビスガイの仲間は、体のつくりが原始的なの

で生きた化石として有名です。

10センチ位ある貝です。

200から300メートルの深海に住んでいるそうですが、

滅多にお目にかかれる貝ではありません。

珍しい貝で、明治時代に大英博物館がこの貝を買い上げました。

今の価値で数千万円にもなりましたので、

長者貝とも呼ばれていました。

今でも、貝殻になっても、コレクター垂涎の的です。

下関の水族館では、貝はもちろん、

生きたオキナエビスガイも見られます。

印は2×2センチ

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2007年1月24日 (水)

おもしろ印No.131 白鷺

Photo_78 今日はわかりやすく、白鷺です。

白鷺という鳥はいなくて、白いサギの総称です。

これは、コサギでしょうか。

よくアオサギが川の魚を狙ってじっとしているところを見ます。

飛び立てば、なかなか優雅な感じです。

なぜ、白鷺かって?

バックの紙を黒にしたら、クロサギ。

青にしたらアオサギ…。

にならないかなー、と思い、体の部分を全部彫って、白くしました。

2.5×2.5センチ

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2007年1月23日 (火)

おもしろ印講座 5回目 篆刻とその歴史

お待たせしました。おもしろ印講座5回目です。
文よりも写真を探すのに手間取ってしまいました。
(写真はクリックすると大きくなります。)
中国の篆刻の歴史を本当におおざっぱに見ていきます。

②篆刻とその歴史
 「篆書を刻すから篆刻」なのですが、いつから篆刻と呼ぶようになったのかは定かではありません。芸術としての篆刻が盛んに行われるようになったのは、中国、明の時代だそうです。当時の文人は、絵画、書、詩、文章などとともに、篆刻が出来なければならなかったようです。何でも自分で出来ないと文人とはいえなかったのですから大変ですね。

自分で書いて自分で刻す、自書自刻で作品を作り楽しんでいました。ちょうど、字を刻すのにふさわしい柔らかい石が採れるようになったので、篆刻が流行したそうです。そして、鑑賞の対象にまでなっていきました。
 
ではここで、中国の印の歴史を見てみましょう。
中国の印のはじめは、秦より前の春秋戦国時代のものが残っています。銅で出来たもので、官職や姓名を刻して権威を示し、璽といったそうです。後に始皇帝が皇帝の印のみを璽と呼び、臣下のものは印と呼ぶようにしたことから、秦以前のものを古璽といって区別しています。この古璽から中国の印の歴史は始まるようです。

古璽の中には、字だけでなく、動物や文様などもあり、まさに、おもしろ印のルーツはここにあるのです。

璽も難しい字ですねー。「爾」と「玉」の合わさった字ですが、爾は象形文字で「美しく輝く花」の形で、「玉」はややこしくて、この時代「王」の意味だったり、石の「玉」(ぎょく)だったりします。とにかく難しい字です。

璽を漢和辞典で調べると「王土を支配する者のかがやかしい印の意味」とあります。確かに皇帝だけが使うにふさわしい字です。この璽は代々の皇帝が受け継いでいくのですが、璽をめぐって権力争いが絶えなかったのが中国の歴史です。それほど重要なのですね。大体宝石の玉(ぎょく)で出来ていて玉璽なんていいますね。(日本でも天皇の印を天皇御璽といいます。)権力の象徴です。権力そのもの、といってもいいかもしれません。なんだかミステリーの世界に迷い込みそうなので話を元に戻します。

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次に封泥というのがあります。これは、文書や便りを他人に開けられないように、紐で縛りその紐の結び目に泥の塊を張り付けました。泥の封です。その泥に印を押したのです。そんなややこしいことを…、と思うでしょうが、忘れてはならないことが一つあります。

さて、この頃、便りは何に書いたのでしょうか?
この時代まだ紙は発明されてはいません。木簡、竹簡といわれる短冊形の木や竹に墨で書いたのです。だから、しっかり紐で縛って、封泥をして、という具合になるのです。

現在でも、この名残があります。どこかで似たようなものを見たことがありませんか?
ウィスキーの封を切るときにエンブレムの凹凸のある紐付きの、たいがいプラスチックの…。そう、あれです。香水にも付いているかもしれません。

ところで、前に書いた論語の件です。論語は木簡に篆書で書かれていました。そして、その大量の木の短冊を紐で結びつけて、ちょうど簀子のようにしてぐるぐる巻いたものを一巻としたのです。一巻は結構かさ張るものです。論語のような本は運ぶだけで大変だったでしょうね。

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篆書は縦横の線が真っ直ぐで、太さも同じ、間隔も同じ、ということで、とても刻しやすい書体です。もちろん中国の秦代では、皆さんが知っている楷書や行書は、まだ生まれていません。当たり前のことですが、その時代の書を刻したわけです。それは石や粘土に刻しやすい字だったのです。篆書は縦長の字形で幅も長さも同じにそろえて書きます。線の太さも同じ。縦画も横画もまっすぐです。線と線との間隔も均等です。だから、並べて書くのにとても適しています。秦の始皇帝は何でもきれいに並んでいるのが好きなようで、自らの墓を護る兵馬俑の大騎馬軍団もきちんと整列していますね。

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そして、次は漢代です。書道においてはとても重要な時代です。書体は篆書から隷書へと変わり、その隷書が楷書、行書、草書を生み出していきます。やはり、篆書は書くのが面倒ですね。だから、少しでも早く書けるように工夫したのが、隷書です。どうして、奴隷の隷という字を使ったのか。実はこの書体は秦代に既に出来ていて、実務に使われていたのですが、あくまでも始皇帝の時代では小篆が正式な文字で、隷属する字ということだったのです。

印の有名なものとして、「漢委奴国王」つまり金印があります。福岡県の志賀島から発見されましたが、中国から授かった物です。この頃の印は官印と私印で性格が違うようですが、身分、階級によって使う材料(玉、金、銀、銅)や、持ち手の部分の彫刻のデザインまで決まりがあったようです。官印制度といいます。つまり、印自体に権威があって、印そのものを所有することが重要な意味をもっていました。私印にはアクセササリーのような工芸的な要素もあったようです。

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後漢時代になると、いよいよ蔡倫という人が紙を発明します。と教科書に書いてありますが、それ以前の紙も発見されていますから、はっきりとはわかりません。まあ詳しいことは別のところで、ということにして、先に進めます。この紙の発明により、世界は変わるのです。

紙に書かれた文が多くなるに従い、証明として使用が格段に増えます。半印とか割印といったことが行われるようになります。いろいろなところで印が証明として重要な物になってゆくのです。

中国書道史で最も有名な人物の一人に、王羲之という人がいます。東晋時代の人ですが、それまでの不格好な行書、草書を、とても格好のよいスタイルにした人です。王羲之の出現によって書道の世界が変わります。この人の字が手本となって上手い人、つまり能書家が次々と出てきます。日本にも影響を与え、「弘法も筆の誤り」の弘法すなわち空海もそして、江戸時代の良寛さんも手本にしています。そして、現在においても、中国、日本の書道の手本とされているような字を書いた人なのです。

さて、その王羲之の字を愛してやまなかったのは唐の太宗皇帝です。唐は平和な時代が長く続いたので文化も盛んでした。特に太宗自らも書を学びましたし、名作を残しました。歴代皇帝の中では随一の書の達人です。そして、多くの人に書を学ばせようとして、王羲之の字の複製を作らせ手本とさせました。それによって書は隆盛しました。そこまではよいのですが、愛するがあまり、王羲之の書は全部皇帝の所有となり、こともあろうに、自分の崩御に際し副葬させたものですから、本物は一つも残っていません。現存する物はすべて複製です。それでも、唐時代のトップクラスの能書家が複製を作っていますので、王羲之の字を伺い知ることが出来ます。

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その代表作に「蘭亭序」というのがあります。複製ですが、今のようにコピー機でしたわけではないので、筆で敷き写しや篭字をしたりして書かれた肉筆です。本物がないのなら一番本物に近い物を歴代の皇帝は宝物として大切にしてきました。
さて、印の話です。この蘭亭序にはいろいろな種類があって、その中の一つ「神龍半印本蘭亭序」というのは、文字が324字に、印がなんと50数個も押してあるのです。所有者の印、鑑定人の印、紙の継ぎ目の印、割印、半印など。歴代皇帝の宝になってから、皇帝の変わるたびに印が押されました。印だらけです。印が証明という意味を持っていることがよく分かる例です。

そして、書道(中国では書法といいますが)が、芸術作品として、自己表現の手段となるのが明、清時代ということになります。この頃は展覧会を意識しての作品作りが始まります。
その中で、落款に用いる雅印が必要になってきます。そして、印そのものも鑑賞の対象となっていくのです。

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これが、中国の印の概略です。
ところが、世界的に見るともっと古いものがあります。

(写真、上から、封泥、木簡、兵馬俑、金印、蘭亭序、清時代の書の例)

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おもしろ印No.130 ナベカムリ

Photo_77 なんじゃこれは?

エキノプルテウス幼生と同じくらいわからない。

まず、これを知っている人はあまりいないでしょう。

生物の先生なら大丈夫?かな。

その名はナベカムリ。

確かに、頭に鍋をかぶっているように見えます。

それにしても、ゾウリムシといい、ツリガネムシといい、

名前の付け方が単純でわかりやすいですねー。

(いったい誰が名を付けたのでしょう)

これも池や沼に普通にいる原生動物。

ゾウリムシの仲間です。

体長は0.01ミリ。

足の様なものを出して、動き回るのだそうです。

もちろん、意識して見たことはありません。

図鑑を見ていて、つい笑ってしまったので、刻してみました。

印は2×2センチ

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2007年1月22日 (月)

おもしろ印No.129 ツリガネムシ

Photo_76 単細胞のシリーズ、更に続きます。

釣り鐘の様な形をしているので、ツリガネムシ。

池や水槽などに普通にいるのだそうです。

餌もやっていないのに、金魚やメダカがつついているのは、

こういう生き物を食べているのですね。

体長0.1ミリ、肉眼では捉えられないでしょう。

図鑑の顕微鏡写真が役に立ちます。

2×2センチ

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2007年1月21日 (日)

おもしろ印No.128 イノシシ

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どこかで見たことがあるでしょう。
今年の年賀状用に作ったイノシシです。
言葉は「いっちょー」
イノシシのい、と漢字、猪の音読みのチョ、ですね。
年賀状は逆様を向いていましたので、
まっすぐ見れば、こうなるというわけです。

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2007年1月20日 (土)

おもしろ印No.127 ドジョウの輪

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輪にするシリーズ。
ドジョウを輪にしてみました。

先日、ある高校の魚部がドジョウの研究と展示をしているというので、見に行ってきました。
ドジョウの種類の多いこと。ヒゲの数もいい加減ではいけないぞ、と思いました。
それにしても、魚部というのは面白いですね。
(場所は北九州市小倉紫江′s 水環境館)

印は2×2センチ

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2007年1月19日 (金)

おもしろ印No.126 オタマジャクシ

Photo_75 おもしろ印講座、見ていただいているでしょうか?

実際に刻した人は、オタマジャクシを見れば

親近感がわくでしょ?

まだの人は、是非挑戦してみて下さい。

何、簡単すぎる?失礼しました。

2×2センチ

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2007年1月18日 (木)

おもしろ印No.125 ゾウリムシ

Photo_74 またもや出ました、マニアックな印。

ゾウリムシです。

これ、案外難しい。旋毛が思ったよりも苦労しました。

模様がおもしろいです。

2×2センチ

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2007年1月17日 (水)

おもしろ印No.124 ブログ公開中ミミズク

Photo_73 年賀状用に作ったおもしろ印です。

ローマ字が並ぶアドレスもおもしろいのですが、

検索をかければキーワードでいいのですから、

省略しました。その分、ミミズクが大きくなって見やすいです。

2.5×2.5センチ

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2007年1月16日 (火)

おもしろ印No.123 ヤドカリ

Photo_65

刻してみたものの、ヤドカリっていったい何だ?
と思い、調べてみました。
十足甲殻類つまりエビの仲間。
体の大きさにあわせて貝殻の中に入っています。
なんだか面白い生き物のようです。
ネットではヤドカリ専門の販売業者があったりして、驚かされました。
そんなに需要があるのでしょうか?
飼ってみたい気もしますが…。

2×2センチ

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2007年1月15日 (月)

おもしろ印No.122 ムツゴロウ

Photo_63

ユーモラスで、体の割に大きな目が印象的です。
有明海にいますから、比較的に近いのですが、
あまり見たことはありませんでした。
筑後地方に行った時に、
クツゾコ、イソギンチャク、エツなどと、ともに、
郷土料理として、味わったことがあります。

でも、食べるより見ていた方が面白そうです。

現在、ムツゴロウは絶滅危惧種。

2、5×0、8センチ


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2007年1月14日 (日)

おもしろ印No.121 鳥

Photo_64

得意の鳥です。またもや、何の鳥なのかはわかりません。
昨日の蛙といい、今日の鳥といい、いいかげんですねー。
でも、好きなので、手詰まりになると、つい刻してしまいます。

ところで、昨日のニュース。
鳥インフルエンザにカエルカビツボ症。
鳥も両生類も受難の時代となりました。
これは単に鳥や両生類だけの問題ではありません。
生態系が崩れてしまうので、人類も危機に瀕するでしょう。
大変な問題なのです。

いったいどうなるでしょうか。
心配です。

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2007年1月13日 (土)

おもしろ印No.120 蛙

Photo_61  種類が限定できませんので、蛙、ということにしておきます。のどを膨らませているところのつもりで作っていたのですが、どう見ても、口を開けているところですね。

まあ、どっちでもかまいません。

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2007年1月12日 (金)

おもしろ印No.119 トウモロコシ

Photo_60 とても立派できれいなトウモロコシを頂いたので、お礼の便りの為に作ったものです。

甘くておいしいトウモロコシでした。

こんな形にしておくと、記憶に残ります。

2×5センチ

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2007年1月11日 (木)

おもしろ印No.118 魚の輪

Photo_57
魚を輪にしたら、食物連鎖になってしまいました。
ちょっと怖いけれど、これが現実でしょう。

2×2センチ

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2007年1月10日 (水)

おもしろ印講座 4回目 篆書について

4 ちょっと勉強しましょう 
 ここで、印のついてちょっと勉強しておきましょう。
同じことをするにしても、知らないでするのと、知ってするのとでは、いろいろな意味で随分と違いがありますから。ちょっと長くなりますが、これでもまとめたつもりです。なにしろ、どのことも本何冊にもなる内容のことばかりです。
 まず、おもしろ印のようでおもしろ印とは違う、篆刻のことから始めます。

(1)篆刻とは? その意味 歴史
① 篆書について 
 篆刻について知るためには、まず、「篆書を刻する」から篆刻というのですから、篆書を知らねばなりません。
 篆書(てんしょ)は書道でいう書体の一つです。書体は五つあって、楷書、行書、草書、隷書、そして、篆書です。この篆書、まず、漢字が難しい。なかなか書けるものではありません。しかし、この字を書くしかなくて、覚えるより仕方がないのですが…。活字で見ると簡単そうですが、ちょっと書いてみて下さい。案外どう書くの?という感じの漢字です。

 この篆書というものを理解していただくためには、まず、中国の書、つまり漢字の成立からの流れを知っていただかなければなりません。
ということで、篆書の歴史についてまず、まとめておきます。

 狭義で言えば、場所は中国、時は今から二千数百年程前の話となります。紀元前221年、秦の始皇帝が中国を平定し、統一国家が誕生しました。そして、文字も統一され、新しい文字を制定しました。これが「小篆」です。李斯(りし)という宰相に作らせたと言われています。

Photo_1

(←小篆「泰山刻石」の拓本・クリックすると大きくなります)

 中国で生まれた漢字の現存する最古のものを甲骨文(こうこつぶん)正しくは亀の甲羅や獣の骨に刻された字なので、亀甲獣骨文字と言います。今から、三千数百年程前、時代は殷です。(もっと昔の文字のようなものも発見されつつあります。夏王朝の存在とその証明が進んでいます。しかし、今のところ、ここでは、甲骨文を最古の文字としておきます。)

 中国の歴史覚えていますか?中学校の時に覚えたでしょ?殷周秦漢…、と。
この殷という国の存在を証明したのが、甲骨文をたどって発見した殷嘘です。それまで竜骨という漢方薬がありましたが、何か文字のようなものが刻されていると、思って、集め、研究し、探しだし、掘り出した人達がいるのです。王懿栄と劉鉄雲という二人の金石学者です。これが、なんと1899年の話。つまり、まだ殷(正しくは商というのが国の名です)は証明されて100年余りにすぎないのです。それまで、殷は伝説の国だったのです。歴史というのは、こんなもので、後から証明されるのです。

Photo_71

(←甲骨文字の拓本)

   

Photo_72

(←金文)

 さて、話を元に戻して、次は周ですが、漢字の歴史と政治的な歴史が必ずしも一致するわけではないので、殷のころからもそうでしたが、漢字を書き付ける物は、亀の甲羅や獣の骨から、金属の器の中へと移行します。鋳型に流し込まれた青銅器に文様とともに漢字が書かれています。これを金文(きんぶん)といいます。まだ象形文字から、少しずつ新しい漢字が作り出されました。指事、会意、形声といった作り方でどんどん漢字は増えていきます。そういうことが分かる資料が金文なのです。

Photo_58

(←石鼓文の拓本)

 次は石に刻したものになります。石鼓文(せっこぶん)というのが有名です。この頃の中国はいろいろな国があって、春秋戦国時代と呼んでいます。孔子や孟子などの生きた時代です。そして秦という国が全国を統一するまで、漢字も国ごとにバラバラに使われて、バラバラに発展していったようです。
ところで孔子の論語は、どんなものに、どんな字で書かれていたのか、想像してみて下さい。
分かりますか。難問ですね。後で答えを出します。

 さて、ついに秦の始皇帝、文字の統一です。李斯によって小篆が作られます。広義では、甲骨文からこの小篆まで、全部ひっくるめて篆書と呼びます。また小篆より前のものを、大篆といって区別したりもします。
一般的なハンコで使われている字が、小篆です。
書道の世界では広義、つまり全部ひっくるめて篆書ということが多いでしょう。

書の歴史として篆書を、本当におおざっぱに見てきました。
言葉がよくわからないものもあると思います。幸いにインターネットの世界では、その言葉を検索すれば、答えは出てきます。もっと知りたい方は、もっと詳しく説明をしているサイトが沢山ありますので、どうぞそちらをご覧下さい。

では、今日はこの辺で。

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おもしろ印No.117 シロツメグサの輪

Photo_56
輪にするシリーズ。

これも、素直にシロツメグサの首飾りかな。
輪にして面白そうなもの。あったら教えてくださーい。

2×2センチ

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2007年1月 9日 (火)

おもしろ印No.116 ナマズ

Photo_55 ナマズを横から見ると、まるでオタマジャクシ。
やはり、前斜め上からが一番ナマズらしいか。
「ひげは二対。子供の時は三対あるらしい。
目は体に比べて小さい。
鱗はなくて粘液で体を覆っている。…。」
そんなことを、確認するまでもなく、
刻したら、こんな感じでした。

2×2センチ

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2007年1月 8日 (月)

おもしろ印No.115 キリギリス

Photo_54

虫シリーズですが、ちょっと雰囲気を変えてみました。
篆刻でいうと、朱文と白文の両方が入っています。
実を言うと、ちょっと失敗してヒゲが飛んでしまったので、
急遽変更して、こうなったものです。
結構いい加減なようですが、あまり原稿にとらわれないようにしています。
やはり、書と同じで、線の質、この場合は、刀の切れ味が一番重要です。
こういうところが面白いところでもあります。

2×2センチ

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2007年1月 7日 (日)

おもしろ印No.114  K.T氏

Photo_52

またもや、難解人物シリーズ。
前回1月3日のN0.110は、やはり解らなかったのでしょうか?
確かに難しいでしょ。
今回のK.T氏もかなりです。
最晩年の姿から絵を描きましたので、ただの爺さんのようです。
顔がもう少し長いでしょうか。
しかし、僕としてはとても尊敬している人物でして、
正に、マルチな芸術家です。
絵、彫刻、詩、文、書、とどれをとっても一流です。
こういう人を芸術家というのだと思います。

さて、誰でしょうか。
答えをコメントで下さいな。
(あたっても、景品はありませんが)

2×2センチ

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2007年1月 6日 (土)

おもしろ印No113 ガラス瓶の中のクジラ

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この前のバラのガラス瓶に気を良くして、またもやガラス瓶です。
よく帆船が瓶の中に入っているのを見かけますが、
クジラはなかなかないでしょう。

篆刻のことを「方寸の芸術」といいますが、
正に、小さな世界に物語を作ることで、小さなものが大きく見えるのです。
ちょっと、楽しいでしょ?

2×2センチ

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2007年1月 5日 (金)

おもしろ印No.112 飛魚

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この魚、魚なのに空を飛ぶのです。
この印の飛魚は、どうも種類が特定できません。
アゴという魚のつもりでしたが、どう見ても、そうは見えません。
それで、トビウオではなく飛魚としました。
また、架空の生き物を作ってしまいました。
例の如く、まっ、いいか。
お許しの程。

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2007年1月 4日 (木)

おもしろ印No.111 月桂冠

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酒の名前ではありませんよ。
月桂樹の葉を輪にしたものです。
ウナギ以来、いろいろなものを「輪にしてみよう」というシリーズ。
輪にするという点では、月桂冠は素直ですね。
さて、我が家の月桂樹は、すぐに葉をいっぱい茂らせてくれるので、時々バッサリと剪定しています。
おまけに、雌の樹なので実が沢山なって、樹の根元には小さな苗が勝手に生えてきます。
生命力が強いですね。
伐った葉っぱもいい香りを出してくれるので、我が家の芳香剤です。

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2007年1月 3日 (水)

おもしろ印講座 3回目 とにかく作ってみよう

お待たせしました。おもしろ印講座3回目の始まりです。
では、とにかく、今回は実際に作ってみましょう。

簡単なおもしろ印の作り方
(1) 手順
3つの準備は整いましたか?
ここでは、とにかく話を先に進めます。
① 用具用材をそろえる 
まずは、すでにそろっているものを
新聞紙を広げてその上に並べます。

② 印面を平らにする 
 印面(これから刻す所)がどんな状態なのかよく見て下さい。凸凹が激しかったら
目の粗い紙ヤスリ(60〜320番くらい)でまず大ざっぱに平らにし、次に目の細かな耐水ペーパー(500〜1000番くらい)で更にきれいな面に仕上げて下さい。
ほぼまっすぐできれいでしたら、500〜1000番を軽くかけて下さい。買ってきたものには表面に蝋が塗ってあります。きれいに見せる為ですが、印泥がうまくつきませんから、きれいに見えても一度必ずペーパーをかけて下さい。
 なお、印材のなるべく下の方をもって、円を描くように、ペーパーをかけて下さい。
せっかく、まっすぐなのが、かえって丸くなってしまってはいけません。まずは軽—く。
紙ヤスリの使い方も後で詳しく説明します。
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 クリックすると大きくなります。以下の写真も同様 

③ 何を刻すか イメージを持つ
何を刻すかも決まっていることでしょう。前述したようにここが一番大切です。
しっかり、イメージして下さい。
例えば、オタマジャクシでいきますか!
④ 書いてみる 調べる メモを取る     
とにかくイメージを具体化して下さい。鉛筆で描けばいいのです。何か参考になるものがあると楽ですね。文字なら字書を、絵、デザインなら写真、図鑑、図案集などを参考にして、
紙に写すか、まねをして鉛筆で描きます。ここでは、大きく描いてもかまいません。
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⑤ できあがりを予想する  下絵を書く (半紙)
透けて見える紙、半紙かトレーシングペーパーですが、
薄手の半紙が手頃で使いやすいでしょう。
透けて見えて描きやすければ何でもいいです。
油性のペンならば普通のコピー紙でもわかります。
左右対称のものなら逆さまに描く必要がありませんから、どんな紙でもいいです。
それに原寸ではっきりと描きます。
2センチの印材なら、2センチの四角に中にぎりぎりまで大きく描いて下さい。
柔らかいところで、石を紙に押し当てれば、石の形が取れるでしょう。
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ここで考えてほしいのは、出来上がりの予想をすることです。
全体の形はどうか。どこを刻すか、残すのか、
押したときに白くなるのか、色がつくのか。
朱肉のつくところを、赤鉛筆で書くと想像しやすいと思います。

⑥ 下絵を逆さまにして 印材に写す  
印面に逆さまに写す作業です。
油性ペンか鉛筆で描いていきます。
油性ペンがはっきりとよく見えます。
下絵を描いた紙を裏返して見ると、逆さまになって見えます。
見えにくかったら、補正してください。
その逆さまになったものを見ながら写していきます。
12310010
12310013

文字が入っているものは必ず逆さまになりますから注意してください。
左右対称の物はそのままでもいいですし、簡単な形のもので裏返すまでもなく
描けるものもあります。
オタマジャクシなら裏返すこともありませんね。
それから、絵の場合、どっちを向いているかの問題で、どっちでもいいのであれば、
別に逆さまにする必要もないでしょう。
犬の目の回りに片方だけ模様がある場合などは、
ちゃんと左右を確かめなければなりませんが。 

なかなか、うまくできない?
いいんです。多少違っていても。それが味です。そこが面白いのです。
それよりも、今描いた線を刻すのか、それとも残すのか。
そのことを考えながら描いてください。

⑦ ほる
 さあ、クライマックス、後半の山場です。
技術的には、ここが一番難しいところかもしれません。
印刀の出番です。大体、印刀の使い方がわからない、といわれるのでしょう。
刃物は簡単にはいきません。
慣れるということが大切です。はじめから上手くはいきません。
ここでは、手を切らないように、怪我をしないように注意してするのが一番。
利き手で印刀のなるべく刃に近い方を持ち、もう一方の手で印材を握ります。刃のあるところをよく見て、印材の側面などでちょっとキズでもつけてみて下さい。
案外石は柔らかくて、凹ができることが分かると思います。刀を押したり引いたりして
みて下さい。刃が使えている、刀の角度があります。あまり力を入れなくてもきれいに彫れる角度をみつけて、とにかく、凸凹を作ってみて下さい。
詳しい持ち方、構え方、刻し方は、「詳しく考えてみよう」のところで書きます。
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さて、どこを刻しますか?よく考えてください。
線を刻すにしても、残すにしても、線の境界の所をまず刻してください。
思いきって大胆に挑戦してみましょう。なんとかなりますから。
失敗すれば、また、紙ヤスリで削って、やり直せばいいのです。
これが石印材のいいところです。気に入らなければ何度でもやり直せますよ。
では、いざっ!印面の線めがけて。
健闘を祈ります。
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なお、必ず、新聞紙の上で。
くれぐれも、石の粉を空中にまき散らさない様に注意して下さい。

だから、僕は外でするのです。

⑧ 印面をきれいにふき取る  
 なんとか、出来ましたか?最初から完璧、なのはできません。ある程度出来たと思ったら、石の粉をとるために、水洗いします。使い古しの歯ブラシを使うとよりいいでしょう。それから、きれいに水分を拭き取りましょう。
印泥は油性ですから、水分があると着きません。水性のスタンプならば、にじみます。
⑨ 印泥をつけて押してみる
 紙を用意して、いよいよ押印です。
印泥の使い方も後で詳しく説明するとして、とにかく印泥をそっとつけてみましょう。凹んでしまう程、ぎゅーっと押さえつけないように。印の凸部に着けばいいのですから。
後は、いつもハンコを押すときのように、紙の上に押してみましょう。
そして、印を上に持ち上げれば、さあ、まさに、緊張と喜びの瞬間です。この一瞬がたまりません。
きれいに押せましたか?
うまく押せた人は、ここでヤッターと喜ぶわけです。

うまく押せなかった人は、次のことを確認して下さい。
・ 下に平らなノートくらいの厚さのものを敷く ・体重をかけて押す。
・ 印泥が均一に付いているかを確かめる
これで、もう一度チャレンジです。印についた印泥をティッシュなどで拭き取ってから、もう一度つけ直して押してみて下さい。
その次に、今押した印の真横にもう一つ押して、二個並べて押してある状態にします。
手に持った印は、汚れないように注意して、どこかに置いてください。
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⑩ 押したものを見て おかしなところをみつける
 押したものを見て、失敗はありませんか?
一発で完成、ということも稀にはありますが、
大概、ここは失敗したとか、ここは彫り残したとかが、出てきます。
二つ押したうちの一つに、鉛筆で修正を入れていきます。大概は彫り残しがありますから、まず、そこを取るようにします。
そして、太い細い、曲線、長さ、など修正箇所をみつけます。修正の箇所が決まったら、やはりさっきの片方に、鉛筆でその部分を塗りつぶしていくのです。いま塗った所が、また刻すところです。

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⑪ 印面の印泥をふき取る
印泥を紙(ティッシュペーパーのようなもの)で拭き取って下さい。今度は水洗いではありません。印泥は油性ですから拭き取った方がいいです。そのままでは、手が汚れて修正できません。
⑫ 補刀、修正をする
 次に、二つの押したものと印面を見比べながら補刀します。
 削りカスは歯ブラシなどで落として下さい。
・⑨から⑫を納得いくまで繰り返します。
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⑬ 完成 
納得したら、いよいよ完成です。
最初はどこでやめていいのかもわからないかもしれません。
でも、それでいいのです。初めてなんですから。
どうですか?気に入ったものができましたか?
記念の第一作目です。
大切に保存して下さい。

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文章にすれば長いのですが、僕は、一つの印につき、5から30分くらいでやってしまいます。

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おもしろ印No.110 S.M氏

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またこの人が難しい。
とても有名な人ですが、どんな顔だったのかがわからない。
そういう人は沢山います。そんな人の一人。

案外雰囲気は出ていると思うのですが、やはり難しい。
ヒントを一つ。
僕は正月になると、気持ちを新たに、これを初めてみようと思うのです。
思いついた時に、ぽつぽつとひねってみますが、なかなか、これも難しい。
その世界では、なんといっても、この人です。
皆が知っている有名なのを残しています。
若くして亡くなりましたが、この人の影響はすごいものです。

以上、わかりますか?

2×2センチ

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2007年1月 2日 (火)

おもしろ印No.109 鯛の開き

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またもや鯛、ですが、開いて干してしまいました。
こんなのも、ありです。

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2007年1月 1日 (月)

おもしろ印No.108 1月カレンダー

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新年あけましておめでとうございます。

新しい年を迎えることができました。
いろいろありまして、昨年9月から始めたこのブログで、
なにより自分自身が癒され、力をもらい、新たな一歩が踏み出せました。
皆さんのお陰です。本当にありがとうございました。
今年も、健康に注意して元気に過ごしましょう。
よろしくお願いいたします。

いつも、「海山の創作ノート」の方にUPしていたカレンダー、
創作ノートがちょっと冬眠中?ですので、こちらで出します。
笹を敷いて、その上に松梅模様の伊万里の皿、そして鯛を乗せました。
めでたい、めでたい!

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